麻疹(はしか)とは・・・
麻疹(はしか)は、麻疹ウイルスによる病気です。
流行のピークは4月から6月です。
飛沫感染し、潜伏期間約11日の後発症します。
最初は熱、咳、鼻水、目やに、目の充血などの症状だけで、他の風邪と区別できません。
このような症状が見られたら風邪と過信せず医療機関で受診して経過を見てもらいましょう。
その2~3日後から口の中に始まり、さらに皮膚に汚れたような斑点が見られるようになり、数日の経過で熱が下がり色素沈着を残して軽快します。
ただし、肺炎や脳炎などを合併したり死亡することもあります。
学校や仕事を休まなくてはならなくなることも問題です。
予防接種(ワクチン)について・・・
麻疹ワクチンの効果は大変良いのですが、接種後麻疹の患者に接触する機会がなければ、 徐々に効果が下がります。
そのため接種の10数年後には軽く麻疹に罹ってしまうことがあります。
また、女性の方は、お子様に充分な免疫を与えることができなくなり、 お子様が生後間もなくでも麻疹に罹ってしまうことがあります。
麻疹に罹ったことがある方でも、その後、全く麻疹ウイルスに遭遇しなければ、 高齢になり免疫が低下したときに麻疹に再び罹る可能性が全くないとも断言できません。
そのようなことを最小限にするため、現在は、生後1才の誕生日から1年間と 小学校入学前年の4月から1年間の2回、麻疹風疹混合ワクチンを用いて 定期予防接種をすることになっています。
予防接種を受けましょう
定期の予防接種を受けられなかった方もできるだけ合計で2回、 せめて1回は予防接種を受けましょう。
麻疹単独ワクチンよりも麻疹風疹混合ワクチンをお勧めします。
麻疹や風疹に罹ったことがあるかどうかはっきりしない方も受けてさしつかえありません。
流行時期には接種希望者が多くなりワクチンが不足することもあります。
関心のうすれた今の時期に接種しておくのが賢いやり方です。
現在のところ、定期接種以外の場合は、有料となっています。
詳しくは、医療機関で御相談ください。