毎年12月頃から「インフルエンザ」について街やテレビなどを通じて聞かれると思います。
では「インフルエンザ」と「風邪」はどの様な違いがあるのでしょうか?
まずはこれら2つの違いについて比べてみましょう。

インフルエンザと風邪の違い
インフルエンザ 風邪
原因ウイルス ・A型インフルエンザウイルス
・B型インフルエンザウイルス
・C型インフルエンザウイルス
・ライノウイルス
(風邪の30-80%はこのウイルス)
・RSウイルス
・ヒトメタニューモウイルス
主な症状 ・のどの痛み
・鼻水
全身倦怠感 関節痛・筋肉痛
・頭痛
などの全身症状
・のどの痛み
・鼻水・鼻づまり
・くしゃみ
などの上気道症状
症状の進行 急激 緩徐
発熱 高熱(38℃以上) 通常は微熱(37-38℃)

どちらもウイルスによって発症しますので抗生剤による治療は効果がありませんが、インフルエンザと診断されるとオセルタミビルラニナミビルといった抗ウイルス薬が処方されます。

インフルエンザの検査

急に熱が出て節々が痛く体がだるい、この様な症状であればインフルエンザの感染を疑いましょう。
当院では発熱後6~8時間程度(個人差があります)でインフルエンザに感染したかどうかが分かる富士フィルム社製の高感度検出装置を採用しています。
鼻の奥を綿棒で拭い、15分ほどの検査で結果が出ます。
企業広告 TVCM「インフルエンザ検査技術」篇/富士フイルム

 

インフルエンザにかかってしまったら

安静にして十分な睡眠・休養を取りましょう。
汗をとてもたくさんかきます。お茶、ジュース、スープなど好きな飲み物で十分に水分補給をしましょう。
インフルンザウイルスは感染後16時間で1万倍1日で100万倍に増殖するという報告もあります。
感染拡大を抑えるために人ごみを避け、マスクをしましょう。

当院での検出状況

グラフ因島総合病院 検査科で検出されたインフルエンザ陽性者数です。
広島県では1/25にインフルエンザ警報が発令されました。
当院でも警報発令の基準となる「定点あたり30以上」を1月の第3週目に記録しました。急速に感染拡大していることがこのグラフで分かりますね。

最後に

お子様ではまれに急性脳症を、御高齢の方や免疫力の低下している方では肺炎を伴う等、重症になることがあります。
これくらいの熱やだるさなら…と思わず、これ以上のしんどい思いや感染を広げないためにも早い受診をおすすめします。

クイズで楽しくインフルエンザを知ろう!

インフルエンザの知識を楽しくクイズ形式で確認してみましょう。(インフルラボ)
http://influlab.jp/reception_desk/quiz/qa01q.html

参考資料:厚生労働省,FUJIFILM,https://thepage.jp/detail/20151116-00000005-wordleaf