ムカデとは

ムカデは頭部の下に顎肢があり、触れたものには顎肢で咬み、かなり痛みがあります。毒腺をもつそうですが小動物を補足するのにはこの毒が役立ちますが人命に係る被害はほとんどなく、ムカデに咬まれて死亡した例は報告されていないそうです。
ムカデは肉食で春先から夏にかけてゴキブリなど小動物を捕食するために隙間があればどこからでも室内に侵入します。靴の中や寝具の中に潜んだりすることが多く、夜間に咬まれることが多く注意しましょう。
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症状

ほとんどの例では激しい疼痛が咬まれた部位に起こり、次第に広がっていきます、しびれ、灼熱感 発赤したり、腫れたりします。何回も咬まれたことがあれば、非常にまれですが気分が悪くなりアナフィラキシー反応を起こすことがあります。
しかし激しい痛みが8時間ほど続きます。翌日には痛みも軽減しますがまれに発赤や腫れが残り、かゆみを感じることがあります。
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治療

主に痛みに対する対策ですが冷却法と温熱療法の相反する方法が取られています。

冷却法ですが昔より発赤など炎症があれば冷却法が取られて保冷剤などで局所を冷却する方法です。ほとんどの施設ではこの方法が取られていますが根拠が不明で経験的に行われています。

温熱療法は最近ネットなどで痛みに効果があった方法で広まっています。オコゼに刺された時には一般的には温熱療法が試みられています。痛みの素の毒が蛋白質で、43~45度の温度で毒の効果が激減するため痛みが取れるので、43~45度のお湯に刺された部を30~90分浸けておく治療法です。オコゼの場合はほとんど刺されるのが足ですのでこの温熱療法は比較的楽にできますがムカデでもこの方法が指先や足先などには非常に効果的であるという報告が見られます。

家庭においてムカデに咬まれた場合はすぐにシャワーで43度のお湯で咬まれた局所を温め、痛みが軽減するまでお湯をかけ続ける方法です。しかし家庭で43度の温度を確認し、維持することが一般には困難ですので病院に行きましょう。45度以上のお湯をかけ続ければ熱傷の危険があり、注意が必要です。顔など咬まれた部位によっては一定の温度のお湯に浸すのは困難です。

病院では他に痛みを消炎鎮痛剤で和らげることが可能です。また温度管理も家よりは確実に行えます。
夜間就寝中に刺されることが多く、ある程度痛みを我慢されてから来院される方が多く見られますが、夜間でも電話で確認して早急に病院に行き、痛みを軽減する処置を受けるのが得策でしょう。

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