はじめに
摂食・嚥下とは
口の中の飲食物を胃まで送り込む働きのことを「嚥下」と言います。
簡単に言うと飲み込むことです。
「摂食・嚥下」という言葉は、もう少し広い意味を持っていて、 飲食物を口に取り込んだり、咀嚼したりする働きも含まれます。
「摂食・嚥下障害」と言うのは、食べる能力に広く関わる障害のことを言います。
摂食・嚥下障害が疑われる症状
誤嚥とは
飲食物などが、気管の中に入り込むことを「誤嚥」と言います。
気管に入り込んだ食物は、肺組織に障害をもたらして肺炎を発生させたり、気道をふさいで窒息に至らせたりします。
しかし、誤嚥がすぐ肺炎引き起こすわけではありません。
口腔や咽頭内の細菌や誤嚥物の酸性度などが関係しています。
摂食・嚥下障害の評価 ~ビデオX線透視検査「嚥下造影検査」~
誤嚥しているかどうかは、体内での出来事ですので外見からの観察だけでは十分に確認ができません。
そこでX線透視装置を用いて、外見からでは観察することのできない嚥下に関わる動作を録画し、摂食・嚥下障害の症状を分析・診断します。 (「嚥下造影検査」)
摂食・嚥下障害の治療
終わりに
摂食・嚥下障害は完治しません。
多くの場合は、何らかの後遺症が残存します。
「治療を行っても嚥下障害は治らないのか」なんて、がっかりはしないでください。