不眠症とは
『精神生理性不眠症』について
不眠症を起こす原因は様々ですが、その多くは精神生理性不眠症と言われるものです。
精神生理性不眠とは、「何かのきっかけで夜眠ろうとしても寝つけず、それ以来「今日も眠れないのではないか」という不安と緊張が強まり、 眠ろうと焦り過ぎるためかえって興奮して寝つきが悪くなること」、が繰り返されている状態です。
寝室では寝つけないけれど、居間のソファに座ってテレビをみたり、読書したりしているときには眠れることがよくあります。
夜良く眠りたいと強く意識すればするほど、逆にこの意識自体が睡眠を妨げます。
眠りのことで頭が一杯になり、徐々に発展し、不眠が「自己増殖」します。
そんな時は、不眠に対する不安・緊張感を取り除くため、睡眠習慣の見直しをして見ましょう。 それでもよく眠れない場合、ぜひ相談にいらしてください。
睡眠薬について
不眠は睡眠覚醒リズムの障害でもあり、まずは正しい睡眠覚醒リズムになるためにも、睡眠薬が必要となることがあります。
睡眠薬を使うことを心配される方が多いですが、医師の指導のもと正しく使えば、安全性の高い薬です。
すでに睡眠薬を使われている方は、眠れないからといって医師の処方より多く使ったり、 眠れるからといって急に中止してしまうことのないように、正しく使用しましょう。
十分眠っていても日中の眠気が強い時、睡眠中の激しいイビキや呼吸停止、足のぴくつきやムズムズ感、 眠っているのに大声を出す、歩き回る、暴力が出る、などの症状がある時には専門医にご相談ください。