当院では上島町消防本部からのご要請を受け、11月から当院にて上島消防本部の救急救命士の方の病院実習の受け入れを行っています。
その実習の一環として、11月7日(土)に、当院の二次救急医療にご尽力いただいています徳島大学病院救急集中治療部助教 大藤 純先生に、「救急と集中治療の繋がり」というテーマで、救急医療についてご講演いただき、上島消防本部の方7名と一緒に当院スタッフも多数受講いたしました。

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講演では、徳島大学病院救急集中医療部で取り組まれている「Closed Policy(クローズドポリシー=専従医師が中心となる24時間体制の治療)」によって急性期医療に成果を上げておられることや、徳島大学病院と隣接し連絡橋で結ばれている徳島県立中央病院との連携の大切さ等専門的な内容から、一般の方にもわかりやすい「救急処置の方法について」等、広範囲にわたりご説明いただきました。

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講演の締めくくりとして、先生の米国留学中に起こったボストンマラソン爆弾テロ事件に関連するエピソードをご紹介いただきました。事件が発生時、ボストン大学病院等が近隣する病院と連携して的確なトリアージ(傷病者の緊急度に応じて、搬送や治療の優先順位を決めること)を行った結果、大惨事にもかかわらず死者は3名にとどめられたこと。
そして、地元ボストン・レッドソックスのホーム球場であるフェンウェイ・パークの芝生に、「テロに負けない」というボストン市民の決意を表す苅込文字「B STRONG(強くあれ)」の映像を紹介され、大変有意義な講演会となりました。

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ご講演いただきました大藤 純先生、そしてご出席いただきました上島町消防本部の署員の方々に心から御礼申し上げます。