A)インフルエンザとは

インフルエンザウイルスに感染することで起こる病気です。症状として、普通のかぜ のようなのどの痛み鼻汁などの症状もみられますが、38℃以上の高熱頭痛関節痛筋肉痛全身のだるさ(倦怠感)などが比較的急速に同時に現れる特徴があります。また、小児ではまれに急性脳症を、高齢者や免疫力の低下している人では肺炎を伴うなど、重症になることがあります。

B)予防法

日常生活の中でできる予防法は以下のようなものになります。
  普段から健康管理をし、十分に栄養睡眠を取って抵抗力を高めておきましょう。
  人が多く集まる場所から帰ってきたときには手洗いを心がけましょう。
  アルコールを含んだ消毒液で手を消毒するのも効果的です。
  咳エチケットを行いましょう

またワクチンを予防接種すると、インフルエンザウイルスに対抗するための抗体を作らせることができます。その年に流行するインフルエンザは毎年予測され、予防接種のためのワクチンが作られます。予防接種でインフルエンザウイルスの感染を完全に予防することはできませんが、インフルエンザにかかる人や、重症化して入院する人を減らせます。インフルエンザワクチンは、13歳未満では2回接種します。13歳以上では原則1回接種ですが、患者さんの状況等によって医師の判断により2回接種が勧められる場合があります。

C)インフルエンザのお薬

平成30年3月14日、日本で開発された新たな内服の抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ錠」(塩野義製薬)が発売されました。
抗インフルエンザ薬は、患者さんの年齢や状態を見極めて使用することになっています。抗インフルエンザウイルス薬は、インフルエンザ発症から48時間以内に使用すると、ウイルスの増殖を抑えて、発熱などの症状が消えるのを早めたり、体外に排出されるウイルスの量を減らすなどの効果があります。それ以外には、症状を和らげる治療として高熱には解熱剤、せきには鎮咳薬(せきどめ)、たんがひどい場合は去痰薬(たんを切れやすくする)などが使われることがあります。

インフルエンザについて