『下腿のこむら返り』の診断
ふくらはぎ(下腿の腓腹筋)に起こる筋肉けいれん を「こぶらがえり」とか「こむら返り」といいます。
一般に、急に筋肉が収縮し、硬くなり、激しい痛みがあります。
しびれや腫れや熱感などが、伴うときは、単なる「こむら返り」では無い可能性があります。 なるべく早く診察を受けましょう。
『下腿のこむら返り』の治療
こむら返りが起きた時は、一般に、足の趾先をつまんで、筋肉をゆっくり延ばします。
急激に、激しくやらないで下さい。肉離れを起こすことがあります。
時間に余裕があれば、まずふくらはぎを温めて、軽くマッサージをしてから行うと安全です。
『下腿のこむら返り』の予防
こむら返りの原因は、さまざまです。
大抵の場合、普段使っていない筋肉を使い、筋肉が疲労している時、冷え、脱水、血行不良、カリウム、 カルシウム、マグネシウム、ビタミンの不足などがあります。
- 普段から、これら電解質、ビタミン、水分摂取を心がけましょう。
- 運動などで、適度に筋肉をきたえておく事も大切です。
- また、下肢を温め、ストレッチやマサージで血行を保つようにします。
こむら返りが起きそうな時は、漢方薬の「芍薬甘草湯しゃくやくかんぞうとう」が効果があります。 その他、血行を良くする漢方薬も良いようです。 必ず、主治医に相談してから、服用して下さい。 |
慢性のこむら返りの治療 ~カルニチンについて~
こむら返りがいつも起きる人がいます。
肝硬変や糖尿病のある患者さん、透析患者などによく見られます。
最近の研究で、こむら返りは筋肉のミトコンドリアの働きが悪く、十分なエネルギーが作れないことが一因と分かってきました。
カルニチンは、ミトコンドリアの働きを助け、こむら返りを改善する効果があります。 頻回のこむら返りで困っている方は、一度主治医に相談してみましょう。 |