糖尿病の方で、こんな症状はありませんか。

あれば主治医に相談しましょう。

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糖尿病の足の病変

悪化すると歩けない期間が長いばかりでなく、外科手術や皮膚移植が必要になることさえあります。
それどころか足を切断しなければならなくなる場合もあります。

・足指間や爪の白癬菌症(水虫)
・足指の変形
・タコ、魚の目,
・足潰瘍・・・皮膚が欠損した状態で、感染を合併すると周囲が赤くなり膿汁(うみ)も出てきます。
・足壊疽・・・皮膚や皮下組織などが死滅して暗褐色や黒色に変色する病気

足病変の危険因子

次の人は足病変にかかりやすくなっています。定期的に足を診察してもらいましょう。
診察時に靴や靴下を脱いでおけばチェックしてもらいやすくなります。

・神経障害・・・高血糖により足の感覚が失われたり、しびれたりします。
・循環障害・・・高血糖、高血圧,高脂血症などにより動脈硬化が進行します。
・高血糖・・・高血糖だと免疫が低下し、感染が起こりやすくなります。
・足の変形、むくみ・・・神経障害があると足の変形をおこし、魚の目、タコ、水ぶくれ、潰瘍ができやすくなります。
・腎不全、透析
・視力障害
・発病後15年以上経過している。

自分でするフットケア

足病変の予防には日常の注意と手入れが大切です。

・入浴時に足をよく洗いましょう。入浴できなくても足は洗いましょう。その後は足指の間もよく拭きましょう。
・自分で足を観察しましょう。鏡で足の裏もよく観察しましょう。
・足の感覚が正常かどうか調べましょう。痛みや圧迫感がなければ神経障害があるかもしれません。
・電気アンカや湯たんぽは使わないようにしましょう。使い捨てカイロもやけどしやすいので注意が必要です。こたつや電気カーペットは低温やけどの原因になります。
・毎日洗濯した靴下をはきましょう。はだしは避けましょう。
・足にあった靴をはきましょう。靴の中に小石などないか確かめてはきましょう。
・爪はまっすぐに切り角はやすりでなめらかにしましょう。視力障害のある方は家族に切ってもらいましょう。
・皮膚が乾燥しているときは、入浴後に保湿クリームで手入れしましょう。(ユースキンAがお勧めです)
・タコや魚の目は病院で処置してもらいましょう。皮膚科で担当しています。
・傷ができたら消毒して早く受診しましょう。外科で担当しています。