帯状疱疹の原因

水疱瘡(みずぼうそう)を起こすウイルスである水痘(すいとう)ウイルスによって起こされます。
子供の時に水ぼうそうに感染した際に1週間位で治りますが、水痘ウイルスはそのまま神経節に隠れて潜伏し 何十年も生き続けて、抵抗力が落ちたときに発症します。
ストレスや高齢者、体力低下時、癌が発生した時などのように抵抗力が減弱した時に発症しますので、 発症した時には医療機関を受診し早めに治療を受け、隠れた病気が無いか検査を受けましょう。

帯状疱疹の症状

神経の走行に従って皮膚に痛みが生じます。
しばしば打撲による痛みと誤認して湿布を貼ったりします。
皮膚に水疱、膿胞、発疹が生じて湿布かぶれと間違う場合もあります。
体の片側だけで神経の走行に従った特徴的な発疹ですので医療機関ではすぐに診断がつくものです。

帯状疱疹の症例

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帯状疱疹の治療

抗ウイルス剤軟膏の塗布や抗ウイルス剤の内服があります。
症状が強い場合には抗ウイルス剤の点滴を5日間します。
一般的に発症面積が広くて、症状が強い時には入院治療が勧められます。
消炎鎮痛剤の内服、座薬そして一般細菌の混合感染を防ぐために抗菌剤の点滴や内服をすることもあります。

帯状疱疹の予後

2~3週間すると湿潤の発疹、水疱、膿胞が次第に乾いて痂皮(かさぶた)になり落屑していき、治ります。
治癒後も痛みが残り、帯状疱疹後神経痛に移行することもありますので、しばらく鎮痛剤を内服するのが勧められます。
特に顔面の額や眼球の三叉神経領域の場合には、重症化し慢性の神経痛化しやすいので、眼科を受診をするとともに充分な鎮痛剤服用が勧められます。

帯状疱疹の予防

体力低下や免疫力低下の時に発症するのであまり無理をしないようにし、睡眠や栄養に留意して疲労し過ぎないようにすることが大切です。

伝染性について

水ぼうそうにかかったことのない人にはうつる可能性があります。
小学校6年生になれば90%以上が水ぼうそうウイルスへの抗体が出来るので安心です。