■慢性腎不全とは

腎臓の働きが徐々に悪くなり、正常な状態に戻らなくなることを慢性腎不全といいます。
慢性腎不全になり、腎臓の働きが悪くなると、老廃物や水分を身体の外に出すことが出来なくなり、 結果として尿毒症に至り、生命の維持が出来なくなります。
この症状を改善する手段は「透析療法(血液透析、腹膜透析)」と「腎移植」です。

■透析療法とは

尿毒症に至り、腎臓の働きが10%以下くらいになると腎臓の働きに代わる治療を行わなければなりません。
2004年12月31日現在、慢性透析患者数は24万8166人です。

■血液透析

悪くなった腎臓の代わりに、体にたまった老廃物や余分な水分、血液を 一旦体の外に出して、透析装置やダイアライザーを使って体の外へ排泄させる治療です。
通常1回4~5時間かけて週3回行います。

■腹膜透析

透析膜として腹膜を利用して透析を行う治療法です。
透析液を腹腔内に貯留すると、腹膜という半透明膜を介して、 体にたまった老廃物や余分な水分を体内から排出させる治療です。

■当院に於ける透析療法

血液透析、腹膜透析の両方を行っています。
医師、看護師、臨床工学技士、事務員、そのほか多くの医療スタッフによるチーム医療を行い、 患者様の安心できる治療をご提供しています。
瀬戸内海国立公園、しまなみ海道に位置するため観光めぐりで臨時透析を受け利用される方も多くいらっしゃいます。